コラボマーケティング -関係性のかたちをつくること-
ブランディング&デザイン ケーススタディ

「コラボで何かをつくる」前に、私たちが見ていること。

〜 私たちが“共創”で大切にしている、関係づくりのはじまりかた 〜

誰かと一緒に、商品やサービスをつくる。

「コラボ」という言葉が身近になったいま、「誰かと組んで、新しい価値を生み出したい」「自分たちだけでは届かない相手に、これまでにない魅力を届けたい」「本来のターゲット層を呼び戻したい」—— そう考える企業やブランド、自治体、個人が、業種を問わず、“誰かと一緒にやる”という選択肢に可能性が広がっています。

たとえば——

・地域の飲食店や物販ブランドが販路や発信力の限界を感じて「伝える力のある相手」との連携を求めている。

・商業施設や自治体が場に新しい意味や来訪理由を加えるために「異なる視点との出会い」を必要としている。

・自社ブランドを見直したい企業が世界観を深くし単なるPRでなく「共感される意味づけ」を外部に求めている。

など

“誰かと一緒にやる”という手段は、商品開発・販路拡大・地域発信・ブランディングなど、さまざまな現場でこうした切実な問いのなかで選ばれています。

けれど実際に始めるときに立ち止まってしまうのが、「誰と、どう関係を築くか」。

 

CPCenterでは、まちや店舗、プロダクトの企画開発や運営に携わるなかで、さまざまな「コラボレーション」に立ち会ってきました。

その経験から、まず大事にしているのは、「誰と組むか」の前に、「関係性がきちんと成立する構造があるかどうか」。

 

つまり、お客様や使い手の視点を中心に、無理のない距離感や温度感で関係が築かれているか、一方的な期待や目的だけでつながっていないか、“見えている景色”がどれだけ重なっているかなど、多角的にお互いの視点をあわせていきます。

 

「問いを共有できるかどうか」が、出発点

では、そうした関係性はどうやって生まれるのか。
それについて私たちは、“問い”を持ち寄ることから始まると捉えています。

 

「どうやったら、この地域の果物が、もう一度たくさんの人に出会えるだろう?」
「“意味”が言葉になる前の感覚を、かたちにできないだろうか?」
「日々の暮らしに、小さな余白を添えるようなものをつくれないか?」

 

問いには、企業の想いや課題だけでなく、“お客様との関係”をどう見ているかが「主軸」となります。

そこにコラボ相手の視点が重なり、互いが「この問いに応えられる」となったとき、はじめてその関係は動き出します。

 

思考を持ち寄ることで、関係は続いていく

関係性が成立していても、プロジェクトは必ずしも一直線に進むとは限りません。

でも、「何をつくるか」より先に、「なぜ一緒につくるのか」を共有していると、軸をぶらさず、言葉をすり合わせながら、かたちにしていくことができます。

 

そこにあるのは、“事業としての協業”ではなく、“思考としての共創”。

CPCenterが考える「コラボレーション」は、まさにそうした思考の交差点を設計することに他なりません。

 

たとえば、こんな共創

歌手・坂本美雨さんとイラストレーター・前田ひさえさんという、「お菓子の商品開発」という普段の創作活動とは異なるお二人と、カップケーキとビスケットの店「フェアリーケーキフェア」の出会いで生まれた、それぞれの目線や考え方がたっぷりと詰まったお菓子を発売。

なかでも「Miracle Cat Cookie Tin (“神様のいたずら”ネコクッキー缶)」は、売上の一部を動物保護団体に寄付し、保護された動物たちのケアや里親探しの活動を支援しています。

 

新規・リピーター問わず高い支持を集め、今ではロングセラーに。
共感の輪が少しずつ広がり、ギフトや寄付の入口として選ばれる存在になっています。

 

“ロス桃”に光を当て、生産者の想いごと届けるデザートフェア。

廃棄桃や高齢化問題に取り組み、地元で桃農家を支える「桃茂実苑」とタッグを組んで、見た目やサイズの理由で出荷できない“ロス桃”を活用。

使用する「岡山白桃」は、果肉がやわらかく繊細なため、贈答用や産地周辺でしか出会えない希少なフルーツです。

そのなかでも糖度12度以上の“ロイヤル”ランクの桃を中心に、規格外品をまるごと使用した特別なスイーツを展開しています。

 

サステナブルな視点とともに、毎年楽しみに待つファンが増えているフェアです。

 

みんなでつくる「あたらしい、おいしさ」で、インクルーシブな社会を目指す、新たなお菓子づくりのカタチ。

熊本県合志市の福祉施設「野々島学園」が運営するジェラートショップ「SLOW GELATO(スロージェラート)」と、カップケーキとビスケットの店「フェアリーケーキフェア」とのコラボレーションしたカップアイス。

「誰もが幸せを感じるお菓子のたのしさ」を次の世代にも伝えたいという想いから生まれ、商品を通じて、子どもも大人も、ハンデキャップがあってもなくても、国籍や性別がちがっても、分け隔てなくみんなで一緒に笑顔になれる共生の実現を広めていきたいという想いを込めました。

 

“誰かのためになるおいしさ”として共感を呼び、貰っても贈っても嬉しいソーシャルプロダクトとして広がりを見せています。

 

コラボレーションとは、関係性のかたちをつくること

何をつくるかの前に、「なにに向き合いたいか」「誰とどう関わりたいか」から始める。

CPCenterでは、そうした問いをともに抱え、考え、かたちにしていく“共創”を
商品、空間、場づくり、サービス、広報企画など、さまざまな分野で実践しています。

 

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